取材記事

未曾有の大震災から4年、神戸から東北へ

東北地方太平洋沖地震について

廃屋1

2011年(平成23年)3月11日14時46分に宮城県男牡鹿半島の東南東沖130kmの海底を震源とする東北地方太平洋沖地震が発生。震度7(マグニチュード9.0)、死者数1万6000人、重軽傷者6200人。自然災害で死者数が1万人を超えたのは戦後初である。

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あの日から今日で4年が経った

被害に遭われた方は何年時間が経とうとも、心の傷が癒えることはない。いまだに放射能の影響から故郷に戻れない人もいる。太平洋沿岸沖の田畑では津波被害による除塩作業が行われている。

廃屋2

阪神淡路大震災を経験した神戸の今

アーケードが倒壊した三宮駅周辺ではもう当時の悲惨な様子を伺い知ることはできないほど改修されている。20年経った今、神戸の「街」は復興を遂げたと私は思う。もちろん、被害規模(津波・原発)が違うため年数で単純比較することはできない。

復興に向けて、神戸から東北へ

震災を通じて「東北のために何かしたい」という共通の想いを抱いた同士が集まり、第1回「LOVEフェス3.11」は2012年3月11日に開催され、今年で4回目を数える。当イベントを通じて「神戸から東北へ笑顔の架け橋を」をテーマに、3月11日の出来事を風化させることなく東北に勇気や希望、笑顔を届ける。

旧庁舎

「風化」と「復興」は表裏一体なのか?4年目を迎えた今日、私たちにできることとは?

LOVEフェス3.11の主催者である釜谷さんに質問してみました。

1.「風化防止」と「復興」を同時に達成することはとても難しいと思うのですが、釜谷さんご自身はどのようにお考えですか?

震災があったことが感じられなくなるくらい復興して「被災地」というイメージが消えるくらいになったとしても、今後起こりうる災害への防災の意味で忘れるべきではないと思いますし、語り継いでいくべきものだと思います。

復興へ向かう過程での「風化防止」が、復興にともなって「過去の教訓」として語り継がれていくのが理想ではないでしょうか。

フェスの風景

2.LOVEフェスが秘めた可能性と抱えている課題について教えてください。

秘めた可能性

「東北支援」にも色いろ形あっていいと思いますし、関わり方も全ての方の自由だと思います。

現地に行くことは容易ではないかもしれませんが、野外フェスというイベントであれば関わりやすく、ボランティアスタッフとしてでもお客様としても、より多くの方に「東北支援」に関わっていただける機会になれると考えています。

抱えている課題

実行委員も含めスタッフ全員がボランティアで本業と並行して活動を続けています。年々協賛金の集まりが減ってきている中、継続していくためにいかに予算を確保するのかが一番の課題です。

継続させていくことが一番大事だと考えているので集まる予算に応じで規模を縮小するのも一つの手ですが、より多くの方に発信するために今の規模を維持するための予算をいかに確保していくのか。

3.LOVEフェスで行っている東北支援は具体的どのようなことを行っていますか?

会場で集めた募金を「震災遺児の心のケアハウスを建設する活動」や「南三陸町に街灯を建てる活動」など具体的な活動をされている団体に寄付。東北物産を販売することで現地の経済の活性化に貢献。

鉄人

4.1回目と4回目の違いはなんですか?

1回目は実行委員会単体で、公園での開催したが、4回目(2回目以降~)は新長田の地域の方々と手を取り合って、一緒に作っています。
東北復興支援のイベントが、今では東北と神戸、二つの被災地を応援するイベントになっています。

1回目はまだまだ具体的な支援(募金・物資・現地でのボランティア活動など)が必要なタイミングでしたが、4回目の今では「忘れていない」「応援している」などメンタル面での支援や、現地の物産を買うなど経済を回す支援が必要なのです。

5.釜谷さんが普段からされている「東北支援」は何ですか?

支援になっているのかわかりませんが、1~2ヶ月に1回、関西の方をお連れして現地を訪れています。被災した地域を案内したり、現地の方のお話を伺ったり、美味しいものを食べたり。

2~3日のツアーですが、東北の魅力を感じてもらい「また行ってみたい!」と思って帰ってきてもらえるよう心掛けています。現地に赴き、自分の目で見て耳で聞いて、感じる体験はとても大切だと思います。

また、現地の方と知り合うこと、美味しいものを食べることも、また行きたくなる要因のひとつだと思います。

今ではライフワーク的な感覚です。

新長田

6.今後、東北支援に関するイベントがあれば教えてください。

2011年11月11日以降、毎月11日に開催してきた「福興カフェin大阪」は今後も引き続き、毎月11日に開催していきます。

カフェなど飲食店で開催し、真剣だけど深刻にならずにカジュアルな雰囲気で運営しています。「東北支援」のハードルを下げ、関わりやすい環境を目指しています。

福興カフェが東北支援をするキッカケになったという方も沢山おられ、多くの方の「東北支援」へのキッカケ作りになれればと考えています。

●「LOVEフェス3.11」について詳しく知りたい方はこちらから。

●「福興カフェ」について詳しく知りたい方はこちらから。

編集後記

未曾有の大災害から4年が経ってもなお、避難所生活を余儀なくされている方。避難区域に指定され、故郷を去らねばならなかった方。そして、大切な人を亡くした全ての方。彼らの悲しみは簡単に癒えることはない。

もしかしたら、愛する者も失わず静観できる地域に住む私を「偽善者」と思う方がいるかもしれない。弊メディアREAL VOICEを通じて、真実を後世に伝え残していくことを現在の使命だと感じている。今日を生きていることに感謝し、4年前に亡くなった全ての方に祈りを捧ぐ。

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