戦争

「原爆投下の日、7割が不正解」から伝えたいこと

戦後70年、原爆投下や終戦8月を中心にメディアが戦争の歴史を伝えていた。
そこで今回は、以下のNHKで世論調査された報道について触れたい。

NHKは2015年6月下旬、広島市、長崎市、そして全国の20歳以上の男女を対象に無作為で抽出して電話をかける方法で調査を行った。
それぞれ1000人余りから回答を得たという。その結果、NHKニュースは「原爆投下日を7割が不正解」と報じた。

アンケート結果

■広島への投下日の正答率

【広島市】
77.0%(1995年)
68.6%(2015年)

【長崎市】
85.1%(1995年)
50.2%(2015年)

【全国】
37.5%(2005年)
29.5%(2015年)

■長崎への投下日の正答率
【広島市】
57.9%(1995年)
54.2%(2015年)

【長崎市】
89.8%(1995年)
59.2%(2015年)

【全国】
25.6%(2015年)

記事で「『昭和20年8月6日』と正しく答えられた人」と書いたことから、ツイッターなどでは「元号で聞いたから正答率が低かったのでは」という指摘が相次いだが、「西暦で答えても正解とした」とのことで、この批判はあたらない。
世論調査の詳細は、NHK放送文化研究所のウェブサイトでも公開されている。
ウェブサイトは最後尾の参考サイトを見ていただきたい。

アンケート結果から伝えたいこと

アンケート結果から読み取れることとして、原爆投下の記憶が薄れてきている、または風化してきている、と伝えているメディアは多いが、本当に伝えられるのはそれだけだろうか。

私が伝えたいのは、
・「原爆投下の日を覚えている人が減っている→風化している。」が本当に成り立っているのかどうか。
・それより大事な視点があるのではないか。
という点である。

前者に関しては、日付は知っていなくとも、70年前に原爆が投下されたという事実とそれがどれだけ悲惨なものであったか、を知っていればそれは風化していることにはならない。

後者に関しては、それよりも原爆投下という事実がある中、これから同じ誤ちを繰り返さないために、自分なりに考えていることや努めていることはあるか、についてもっと焦点を当てるべきであると思った。
原爆投下が起こるかもしれないという現実に対してどれだけ本気で向き合っているかどうか、を測るためである。

原爆投下や戦争について、風化しているかしていないか、は当然大事である。
ただし、それよりもこれからはその起こるかもしれない出来事に対してどれだけ本気で捉えて考えれているのか、行動していこうとしているのか、も合わせて大事になってきている。

私たちは、原爆投下があった真実を伝えるとともに、また起こるかもしれないその現実に対して真剣に向き合わなければいけないのではないか。
そういったことを私は問うていきたい。
そして、なぜ戦争が起こったのか、そのときの人々の考え方を学んでいきたい。

参考ページ

NHK放送文化研究所
https://www.nhk.or.jp/bunken/yoron/

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